巨人岡本和真内野手(25)が、2試合連続アーチを決めた。2点を先制した直後の3回2死二塁、フルカウントからソフトバンク先発スチュワートのチェンジアップをチェンジアップを左翼ポール際に運んだ。「ファウルかなと思いました。ホームランといわれて『あ、そうか』と思って走りだしました。先っぽでしたけど、うまく引っ掛かったなという感じです」と振り返った。

この日は3打数1安打。6回の3打席目を終えてお役御免となったが、エキシビションマッチは4試合で11打数8安打7打点、3本塁打と絶好調。それでも本人は「調子はいいわけではないです」と首を横に振る。「いろいろ自分の中で試しながら打席に入っています。漠然と打席に入ることがないようにだけは心がけています」。中断期間の1打席を無駄にせず、テーマを持って投手と対峙(たいじ)している。

首位阪神と2ゲーム差で迎える後半戦に向け、準備に抜かりはない。「後半戦の方が大事になってくるので、そういう中で取り組んでます。どっちかと言えば、いい形で入っていけた方がいいかなっていう感じはあるので」。シンプルに「もっと打ちたい」という欲求を満たすべく、中断期間も頭をフル回転させている。その結果が好成績につながっている。

慢心は一切ない。「公式戦になれば緊張感とか、投手の力の感じとかも変わってくると思う」と、現状を冷静に見つめた。「今ちょっとできすぎな部分はあるんですけど、打てないよりはいい形で入った方が入りやすいと思うので、そこはぼちぼちやっていきたいなと思います」。残り3試合のエキシビションで、猛虎を追い抜くための態勢を整える。【浜本卓也】