後半戦の巻き返しを狙うチームに、ソフトバンク王貞治球団会長(81)が太鼓判を押した。

侍ジャパンで金メダルを獲得した柳田悠岐外野手(32)、甲斐拓也捕手(28)、千賀滉大投手(28)、米国代表で銀メダルを手にしたニック・マルティネス投手(31)が11日、ペイペイドームで始動。グラウンドに姿を見せた王会長は4選手を慰労し、後半戦へ向け激励した。

王会長は「金メダル」という最高の“起爆剤”を持ち帰った選手たちの健闘をたたえた。「(侍ジャパンは)ウチの戦いと似ているところがあった。後ろ(抑え)がしっかりしていたし、追いかける展開もあったけど、(捕手の)甲斐は捕球を後ろにそらさないという絶対的なものもあったしね」。7月28日の福島でのドミニカ共和国との開幕戦から全5試合を観戦。歴史的な自国開催での金メダル獲得に立ち会った。「本当によかったよね」。柳田、甲斐らに言葉をかけ、後半戦にも思いを寄せた。

「(五輪期間の中断は)上位にいるオリックスなんかはそのまま試合をしたかっただろうけど、ウチにとってはいい時間になったんじゃないかな。いろいろと(調整が)できたからね」

過去は振り返らない、が王会長の持論。視線はリーグ連覇と日本一V5に向かっている。前半戦をチームは37勝37敗14分けの勝率5割で終えた。五輪中断中のエキシビションマッチ9試合では積極的に若手を起用。後半戦力の見極めも図った。「リチャードも打ったし、若い人も頑張っていたからね」。首位オリックスとは4ゲーム差。逆転Vへ向けチームの再加速に期待していた。【佐竹英治】

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