阪神メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が連日のハッスルプレーでチームを鼓舞した。6番・左翼でフル出場。ユニホームは泥だらけだった。「今日は勝てなかったことがすべて。悔しい」。DeNAに惜敗し、笑顔はなかった。

この日は右打席での来日初適時打を放った。2点を追う5回無死一塁での第2打席。1ストライクから左腕坂本の2球目スライダーを引っ張り左翼線へ。エンドランでスタートを切っていた一塁走者佐藤輝が生還した。ロハスは「テル(佐藤輝)が塁に出てくれたから、後ろにつなごうという気持ちで打った結果が適時打になった」。右打席での安打は2安打目で7月2日広島戦以来となった。

さらに中野の犠打で三塁へ進んだロハスは8番梅野の4球目の暴投で、本塁へ気合十分のヘッドスライディング。一時同点となるホームインとなった。後半戦は全6試合に出場し、打率2割7分3厘。「タイミングもリズムもいい感じになってきている。調子は上がってきている」と手応えをつかんだ。調整中のマルテも復帰間近だが、結果を出して生き残る。「いろんなところで応援してくれているのは分かっている。ホームであれアウェーであれ、しっかり頑張って貢献したい」。20日からの敵地中日3連戦も、全力プレーで全国の虎党を沸かせる。【石橋隆雄】