巨人が3アーチで広島森下を攻略し、連敗を2で止めた。

3回1死、坂本勇人内野手(32)がカーブをうまくとらえて左翼席へ13号先制ソロ。4回1死満塁からの一ゴロで追いつかれたその裏、大城卓三捕手(28)がバックスクリーン左に自身初の2ケタ到達となる10号決勝ソロ。7回には大城が初の2打席連続アーチでダメ押しした。

先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手(27)はテンポのいい投球で7回104球、3安打1失点で7勝目。ドミニカ共和国代表として銅メダルを獲得した左腕が、森下との東京五輪メダリスト同士の投手戦を制し、自身5連勝を飾った。

試合後、原辰徳監督(63)の主な一問一答は以下の通り。

 

-メルセデスが7回1失点

「自分のリズムでテンポ良く投げてくれた。ボールも非常に走ってましたし、安定感があったと思います」

-ここ5試合で全て5回以上で1失点以内

「本当に昨年、早めに手術(昨年10月に左肘のクリーニング手術)をして、それも良かったんだなあと思いますし、オリンピックも自信になったのではないでしょうか。国を背負った状態で戦えたというね。ジャイアンツにとって非常にC.C.(メルセデス)の成長は頼もしいですね」

-大城が2本塁打

「昨日(23日)も炎天下の中、(若手野手の休日返上練習で)人一倍振り込んでましたし。冗談で『休みはない方がいいな』と言ったら、苦笑いをしてましたけど。やっぱり、いいものが出たと思います」

-大城は2打席連続も1試合2本の本塁打もシーズン2桁本塁打も初めて

「すごく大きな潜在能力を持っている選手だと思いますよ。しかし、そうじゃなく見えるというところが彼の、常に『なんくるないさ』(大城の出身地・沖縄の方言で『なんとかなるさ』の意)という感じで野球に取り組んでいるのが時に強さにも見えて、時に欲のなさに見えるケースがあるのでね。『なんくるないさ』が、いい結果が今日は出ましたね。いい方を、どんどん伸ばしてもらいたい」

-昨年から捕手一本。成長点は

「ワンバウンドの捕球とか盗塁阻止率とか、そういうことも含め、リード面は一生懸命、自分で研究しながらやっていますしね。沖縄の言葉で『なんくるないさ』のもうちょっと緻密になった状態の言葉って、何かあるのかな? 先に一歩二歩、成長している(という意味の)言葉があれば使いたいなと思いますね。しかし、毎日毎日が勝負。僕の大学(東海大)、高校(東海大相模)の後輩でもあり、あえて彼には厳しく接してしまうというところも苦にせずに、ただ単に『なんくるないさ』だけじゃなくて、栄養にしてくれていると思いますね」

-25日の広島戦はプロ初勝利を目指す直江が先発

「なかなか、絡みという点でね、うまくいってないものですから。何とか打線が彼を育てるというかね、そういうゲームになればなあと思ってますね」