祝!ラオウの昇天ポーズ20回目!オリックス杉本裕太郎外野手(30)が、1点を追う2回1死から20号ソロを放った。フルカウントまで粘っての9球目、楽天早川の高め148キロ直球を強振。詰まり気味で高々と上がった打球は風にも後押しされ、そのまま着弾した。

ダイヤモンドを1周した杉本は、一塁側ベンチ前で「昇天ポーズ」を披露してファンを喜ばせた。試合後は「勝てれば一番良かったんですけど…」と悔しさをにじませたが、ラオウの一撃がなければ…。これで杉本が1発を放てばここ8戦負けなし。内訳は6勝2分けで、杉本の一振りが首位快走を支えている。

和製大砲誕生の雰囲気が漂う。球団の日本人右打者の20号到達は03年山崎武司(22本)、谷佳知(21本)以来18年ぶりで、合併後は初の到達となった。

プロ6年目で初の20発チームトップの20号に「(19本の)正尚より1本多いので、そこは(先輩として)優位に立てているかな…」と、青学大時代から2学年下の後輩に威厳を示した。

ラオウは仲間を思う。頼れるベテランのT-岡田が右太もも裏を痛めて、23日に出場選手登録を抹消された。「やっぱりTさんがいないと寂しい。はやく帰ってきてほしい」。先輩も、後輩も、ラオウは大切にする。【真柴健】

▽オリックス田嶋(先発し6回2失点)「制球ミスがあったところは修正しなければいけませんが、全体的に指のかかりもよかったです。変化球を低めに集めて投げ切れたところはよかった」