プロ20年目の西武栗山巧外野手が、本塁打を含む3安打で通算2000安打へ「M6」と急接近した。

6回、日本ハム宮西の初球スライダーをとらえ、右翼席へ4号ソロ。1回の右前打に続く1発に「振り抜きも感触も良かったので、ホームランになるんじゃないかなと思いました」。5点差となった8回にも左前打を放ち、7月6日の日本ハム戦以来、今季2度目の猛打賞で気を吐いた。

劣勢の展開で終盤に入っても、流されないのが栗山の神髄。直前の守備で左腕ダーモディが打たれ、接戦の展開から5点差に突き放された。その直後の先頭の打席で3安打目をマーク。不屈の精神で積み上げ、通算1994安打とカウントアップを加速した37歳は「毎試合、いい打撃をしたいと思っている中で、今日はたまたま3本出てよかったです。日々1本ずつというところに変わりはないです」。チームの屋台骨を支えながら、着実に偉業をたぐり寄せる。