大きな1敗となった。ヤクルトは勝てば昨年7月13日以来の首位浮上チャンスで、巨人に打ち負けて3位転落。

14安打10失点の結果に高津臣吾監督(52)は「ジャイアンツにやられるときはいつも長打で失点を重ねる展開になってしまう。もちろんそこは意識してやっているが、なかなか簡単じゃない」と唇をかんだ。

記録には表れない部分で差が出た。同点で迎えた6回1死一、二塁、強い打球が三塁線に飛ぶも、村上が捕球できず、二塁打にした。勝ち越しを許し、この回4点を失った。指揮官は「与えなくていい塁、与えなくていい点というのは、いくつかありますし。そういう細かなところをしっかりやっていかないと」と守備陣を引き締めた。

それでも打線は奮起。5点差を追う8回に3連打で無死満塁とすると、代打川端が粘りを見せ、14球目で右翼へ2点適時二塁打を放つなど、3得点。今季最多タイの16安打で食らいついた。首位攻防戦3連戦の初戦を落としたが、残り2連勝をすれば、首位奪取の可能性はある。高津監督は「粘ったことが相手にとっても嫌なものでしょうし、この勢いを明日につなげたい」。岐阜から大阪へ舞台を移し、巻き返しを図る。【湯本勝大】

▽ヤクルト川端(8回無死満塁で14球目を右翼へ適時二塁打)「とにかく何とかしようと、四球でもなんでも粘って塁に出ることだけを考えて打席に入った」

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