巨人が、大混セを抜け出すために「絶対に落とすわけにはいかない」6連戦に臨む。

今日7日から最下位DeNA3連戦(横浜)。10日からは4位中日との2連戦(東京ドーム)、12日は敵地で5位広島戦と、下位との対戦が続く。原辰徳監督(63)は6日、5日に2軍初合流した新外国人スコット・ハイネマン外野手(28=レッズ傘下3Aルイビル)と、右第3中手骨骨幹部骨折で離脱中の梶谷隆幸外野手が7日の2軍日本ハム戦(鎌ケ谷)に出場予定と明言。「梶谷は昨日の練習の具合がよかったみたい。ハイネマンは動きはとってもいいよ」と話した。10日中日戦前の練習に参加し、状態次第で即昇格の可能性も示した。

起爆剤2人が合流する前のDeNA戦は再浮上への分水嶺(れい)になる。打線の中核を担う丸佳浩外野手が、直近10試合で打率1割4分3厘、先週末の阪神3連戦は12打数無安打6三振と沈黙した。ハイネマンはウィーラーと同じく一塁も守れ、起用法の幅が広がる。それだけに丸に上昇気配がなければ今季2度目の2軍再調整も浮上するが、原監督は「まあ丸ですよ。丸が普通にやってくれないと。そういう位置付けの人だから」と打線活性化には不可欠なキーマンの奮起を期待した。

阪神3連戦は2戦連続逆転負けに6点リードを守れずのドロー。首位も奪われ、虎を1・5ゲーム差で追う。仕切り直しのDeNA戦には、復活ロードを歩みだした菅野を中5日で起用。相手は昨季まで所属した宮国だけに負けられない一戦になる。エースの快投から猛虎に負わされたダメージを振り払い、主軸の復調と新たな刺激も加え、1週間で勢いを取り戻す。【浜本卓也】