次世代エースで優勝に近づく! ヤクルト奥川恭伸投手(20)が、17日巨人戦(東京ドーム)で先発する。これまで中10日以上の間隔を空けて登板を続けてきたが、初めての中9日でのマウンドとなる。勝率で上回るものの、ゲーム差なしの3位巨人との対戦。「大事な一戦で投げられることは責任感も感じますが、少しワクワクしています」と高揚感を抑えきれない。

信頼を勝ち取った。後半戦開幕となった8月15日DeNA戦(新潟)から、これで4戦連続でカード頭での登板となった。前回登板の7日阪神戦(甲子園)では、7回2安打無失点で首位虎狩り。試合後高津監督からは「完璧ですね。なんか文句つけてやろうと思ったんですけど。文句つけようがないですね」と絶賛された。150キロを超える直球と、140キロ台のフォーク、曲がりや球速を自在に変えるスライダーの精度が向上。2年目の今季6勝は、チームではエース小川に次ぐ数字。投手陣に欠かせない存在へとなった。

ヤクルトは17日から10連戦。逆転優勝へ向けての踏ん張りどころとなる。その初戦を任された。高まる“ワクワク”を力に変え、チームに勢いをもたらす投球を目指す。【湯本勝大】