2軍調整中の阪神佐藤輝明内野手(22)が、23日の中日戦(バンテリンドーム)から1軍復帰する。

この日の1軍中日戦の試合後、矢野監督が「明日から上げる」と明言。「ファーム行って気持ちの変化やいろんなことがあったと思うんでね。輝らしくやってくれれば」と話し「こっちでいる時のような気持ちじゃなくて、何かいろんなことをチャレンジしたり、またいろんな人にアドバイスもらったり。そういう時間を経て戻ってくる。リフレッシュして帰って来てくれたらと思います」と期待した。

佐藤輝はこの日のウエスタン・リーグの広島戦(由宇)で、8月19日の1軍DeNA戦以来、約1カ月ぶりのアーチを含む2安打を放った。同点の9回1死一塁、右腕中田の外角の直球をとらえて左翼へ決勝2ラン。「(感覚が)戻ってきた。一番求められているのは本塁打なので打てて良かった」と納得の一打だった。平田2軍監督は「4番の仕事をしてくれた。期待通りの1発だ」と絶賛。2軍での直近4試合は16打数8安打の打率5割で、復活の気配を十分に感じさせる打撃内容だ。

1軍はこの日、8安打を放つも1-2と敗戦。阪神の敗戦後、ヤクルトがDeNAに勝利し、3日以来、19日ぶりの首位陥落となった。優勝争いが日々混沌(こんとん)とする中で、残り27試合。最終盤で間に合わせた怪物ルーキーが、チームを救う。

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