ソフトバンクの大砲候補・リチャードが7試合ぶりとなる4号ソロを放ってチームの連勝に貢献した。3点リードの7回。先頭打者で東妻の直球を強振。風速10メートル近い逆風をものともせず左中間スタンドに運び去った。「1、2打席目の内容が悪く、ここで絶対に打たないといけないという危機感がありました。自分を奮い立たせて、思い切ったスイングで真っ直ぐを完璧に捉えることが出来ました」。ここ3試合は先発出場もノーヒット。4位からの逆襲を狙うチームにあって存在感が薄れつつあった。それだけに自らの生き残りもかけた1発でもあった。

打線は復調気配だ。2回に牧原大の犠飛で先制。4回にはデスパイネの左前適時打など2点を追加。必勝パターンである「先行逃げ切り」の形を作って先発千賀を援護。2戦連続2ケタ安打で連勝を飾った。まだまだ「王者」はペナントレースを熱くするつもりだ。

▽ソフトバンク・デスパイネ(4回の左前タイムリーに)「チームが効果的に得点を重ねている中で、いい流れで打つことが出来たよ。チャンスで追加点を取ることが出来て良かった。まだまだリーグ制覇をあきらめていないし、ここから勝ち続けるだけだよ」

▽ソフトバンク牧原大(2回、先制となる右犠飛)「打順は関係なくチャンスでは最低限の仕事をしようと打席に入っています。今日はヒットこそ出ませんでしたが、いい形で先制点をとることができて良かったです」

▽ソフトバンク柳田(4回無死二、三塁から2点目となる二ゴロ)「とりあえず1点という気持ちで打席に立った。最高の結果と思います」