ここで決める男がいた! オリックスT-岡田外野手(33)が1点を追う4回2死一、三塁で、右翼席へ逆転14号3ランを放った。首位ロッテとの3連戦初戦で、節目の一撃は値千金の劇的アーチ。NPB史上111人目の通算200号に到達し、球団では97年藤井以来史上7人目。プロ16年目での達成となった。

「みんながつないできたチャンスだったので、なんとか自分もつないでいこうと思って打席に入っていましたが、最高の結果になってくれてよかったです」

三塁側ベンチ前でナインから祝福を受け、記念ボードを掲げる背番号55は誇らしげな表情だった。

ときには下を向いても、また前を向いた。「アカンときは、練習するしかないんでね…。チームが優勝できるように、体がボロボロになるまでやっていきたい」。プロ16年目。1軍定着後は、14年の2位がプロ入り後の最高位。頂点の景色は知らない。「毎年(優勝を)思っているんですけどね。あまり考えすぎないこと。自分の仕事をどれだけ遂行できるか」と着実に前進してきた。

6回の左翼守備ではフェンス際の打球をジャンプして好捕。左ひざにフェンスに塗装された「青」がつくほどの強打だったが、顔には出さなかった。この日から負傷離脱していた吉田正がスタメン復帰。10年本塁打王も、負けていない。

これで貯金を9に戻し、首位ロッテと2ゲーム差。96年以来25年ぶりのリーグVへ、頼もしい男たちが奮闘する。【真柴健】

【関連記事】ロッテ-オリックス ライブ詳細スコア