1部リーグ最多36回の優勝を誇る青森大が八戸学院大との乱打戦を制し、7-4で勝利。継投した三野宮協太投手(4年=八戸商)の好投も光り、37度目の優勝に1歩前進した。

「自分が後ろにいるという安心感を持たせられるピッチングが出来たと思います」。3回2死満塁から継投した最速150キロ右腕、三野宮が6回1/3を無失点に抑える好救援。3回2死満塁のピンチで相手2番を三振に切って取ると、8回には3者連続空振り三振。9回まで6つの三振を奪い、被安打はわずか「2」。持ち味の力強い直球を軸に、変化球を織り交ぜ相手打線を手玉に取った。「出たミスをチームでカバーすることが体現できた試合でした。このまま続ければ優勝できると思います」と優勝に自信を示す三野宮は、社会人で野球を続ける予定だ。最後のリーグ戦で優勝をつかみ、この先の野球人生に弾みをつける。

9月2日にプロ志望届の提出を発表された最速155キロ右腕、長谷川稜佑主将(4年=足立学園)は「初戦に続き、一番苦しい試合だったと思います。ですが野手が点を取ってくれて三野宮が粘ることができて、もっと良いチームになってきているんじゃないかと思います」と振り返った。この試合では登板はなかったが、ドラフト前の9日に青森中央学院大戦が控えている。「チームの目標はリーグ優勝。青中戦をしっかりと勝ってからプロへの意識を持っていきたい」と語り、まずは目の前の1戦をしっかりと勝ち切る。

今大会は新型コロナウイルスの影響により1試合の総当たりとなった。青森大は残すところあと2戦。37度目の優勝に向け、負けられない戦いは続く。