静岡大が全勝対決を制して首位に躍り出た。2季連続優勝中の日大国際関係を延長11回タイブレークの末に5-1で退けた。3人の投手による1失点リレー。プロ志望届を提出した井手駿(はやお、4年)、石田雄大(ゆうた、4年)の両右腕は、ともに救援して無失点と好投した。

9回から登板した3番手の石田が最後の打者を併殺に打ち取り、大一番を制した。「一丸となって粘り強く戦えた」と汗をぬぐった。井手は8回2死二塁の場面でマウンドへ。先頭に安打を許したが、続く打者を三振に抑えてピンチを切り抜けた。「勝たなければ優勝もないと思っていた」と、強い覚悟で試合に臨んでいた。

先発の吉田哉太(かなた、2年=浜松西高出)は、今大会初登板だった。7回2/3を1失点。「右打者の内角をうまく突けた」と胸を張った。起用に応えて、頼れる4年生投手陣にバトンをつないだ。

2014年春以来となる4度目の優勝へ前進した。今季は7チームによる1回戦総当たりで順位が決定。5戦目は9日、東海大海洋と対する。石田は「残り2勝することに集中する」とチームの思いを代弁した。全勝優勝へ向けて突き進む。【古地真隆】