西武は5日、多和田真三郎投手(28)、大窪士夢投手(21)の2選手に来季の契約を結ばないことを通告したと発表した。

多和田は15年ドラフト1位で西武に入団。18年には16勝を挙げ、最多勝を獲得した。19年途中に自律神経失調症でチームを離れ、契約保留選手で越年。昨年7月30日に支配下選手登録された。今季は育成選手で契約したが、2軍での登板はなかった。球団を通じ「ピッチャーとして野球を続けていければと思っています」と現役続行の意向を示した。渡辺GMは「ブルペンに入って、ピッチングはやってましたけど、メンバーに入ってくるような段階ではなかった」と説明。「仕事がなかなかできない状況というので、来季の契約に関しては難しいだろうなという判断」と話した。

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オリックスは5日、8人の選手に対し、来季の契約を結ばないことを通告した。

13年ドラフト1位の吉田一将投手(32)、荒西祐大投手(29)、飯田優也投手(30)、榊原翼投手(23)、鈴木優投手(24)、神戸文也投手(27)、稲富宏樹捕手(22)、昨年のドラフトで入団した古長拓内野手(27)の8人。吉田一はプロ1年目に5勝を挙げ、以降は主に中継ぎで貢献。今季は1軍登板機会はなかった。

19年に3勝を挙げるなどプロ4勝の榊原に対しては、球団は来季育成契約を結ぶ模様。未定の古長以外の6人は現役続行を希望している。

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日本ハムは5日、千葉・鎌ケ谷で海老原一佳外野手(26)に来季契約を結ばない通達をしたと発表した。

海老原は「ここで野球にケジメをつけるつもりです。故障もあり、今シーズンは思うように野球ができませんでしたが、全てにおいて悔いはありません」と引退する意向。18年ドラフトでBCリーグ富山から育成1位で入団。日本ハム初の育成選手となった。今季はファームで41試合に出場。1軍出場はなかった。

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DeNAは5日、乙坂智外野手(27)中井大介内野手(31)ら10選手に来季の契約を結ばないと通告した。

乙坂は17、19年のクライマックスシリーズで代打本塁打を放つなど、勝負強い打撃が持ち味だった。今年7月、週刊誌でクラブでの飲酒を報じられ、自宅謹慎処分を科されていた。今季は17試合で打率2割1分1厘、0本塁打0打点だった。中井は巨人から19年に移籍。代打などで活躍した。今季は12試合で14打数1安打、打率7分1厘だった。

斎藤俊介投手(27)勝又温史投手(21)飯塚悟史投手(24)進藤拓也投手(29)武藤祐太投手(32)風張蓮投手(28)笠井崇正投手(27)、育成のレミー・コルデロ投手(23)も戦力外通告を受けた。勝又は育成枠で再契約となる見込み。

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阪神は5日、荒木郁也内野手(33)、伊藤和雄投手(31)、石井将希投手(26)、育成の鈴木翔太投手(26)、同じく育成の藤谷洸介内野手(25)に対して、来季の契約を結ばないことを伝えたと発表した。

荒木は主に代走や守備固めとして186試合に出場した。通算打率は1割8分2厘。伊藤和は20年に自己最多の15試合に中継ぎ登板。同年6月27日DeNA戦ではプロ初勝利を挙げた。通算50試合登板で1勝3敗、防御率4・71。

今後については荒木、伊藤和、藤谷は未定で、石井将、鈴木は現役続行を希望している。