3軍制を敷くソフトバンクと巨人が、育成ドラフトで選手を大量指名した。

ソフトバンクの14選手は昨年の巨人の12人を抜き、歴代最多を更新した。

ソフトバンクは同1位の戸畑・藤野恵音外野手(3年)から、同14位の福岡大・仲田慶介外野手(4年=福岡大大濠)まで14選手を指名した。

巨人は同1位で北海学園大・鈴木大和外野手(4年=北海)を指名し、同10位の北海・大津綾也捕手(3年)まで10選手を指名。同6位では、新潟・佐渡島から初のプロ野球選手となる最速148キロ右腕の桐蔭横浜大・菊地大稀投手(4年=佐渡)を指名した。

内訳は巨人が、独立リーグから1人、大学生から4人、高校生から5人。ソフトバンクは独立リーグから0人、大学生から5人、高校生から9人だった。

◆育成選手 原則として支配下選手が65人以上いない球団は保有できない。最低年俸230万円。オープン戦や2軍の試合に出場できる。背番号は3ケタの番号を使用。身分を支配下選手に移行すれば1軍出場可能。主な育成ドラフト入団選手では08年に山口鉄也投手、09年に松本哲也外野手(ともに巨人)が新人王に選ばれた。千賀滉大投手-甲斐拓也捕手(ソフトバンク)のバッテリーや、昨季盗塁王の周東佑京内野手(同)、今季盗塁王を争う和田康士朗外野手(ロッテ)、昨季中盤からスタメンに定着した松原聖弥外野手(巨人)らがいる。育成選手ドラフトは正規のドラフト終了後に引き続き行い、05年に初めて開かれた。