オリックスが宗佑磨内野手(25)の劇的な同点2ランでロッテと引き分け、7年ぶりのクライマックスシリーズ出場を決めた。ロッテの先発小島に抑えられ、7回まで無得点。2点のビハインドを背負って8回を迎えた。

1死から太田が左前打で出塁。福田が倒れて2死となったが、宗が小島の初球ストレートを捉え、右中間スタンド3階席前のカベにぶつける同点8号2ランに。初回無死一塁、3回1死一、二塁の好機でいずれも併殺に倒れていた宗は、一塁側ベンチで仲間の熱い出迎えを受けた後、タオルで顔を覆って涙にくれた。

「1、2打席目にチャンスで凡退していて、すごい悔しかった。2点負けてますから思い切っていくしかないと思って、腹決めていきました。完全に開き直っていました。やるしかないんで、思い切りいきました。悔しかったんでやっぱり。ぼくのゲッツーのあとにレアード選手のホームランが出て、流れをむこうに渡してしまったんで」。三塁の守備位置に向かうときも、まだ宗の目は真っ赤だった。それでもしっかりと守護神の平野佳を支え、勝ちに等しい引き分けをつかんだ。