巨人がシーズン終盤で球団史上4度目の10連敗に沈んだ。

1点差に迫った9回、なお2死二塁。一発逆転の場面で中田のバットが空を切ると、サヨナラ勝ちの希望を砕かれた巨人ファンからため息が漏れた。球団ワーストの13連敗を喫した17年以来の2ケタ連敗で、借金は2。4位広島との直接対決に敗れ、8月25日に最大15もあった両チームのゲーム差は3に縮まった。

開始15分で、勝負あった。先発高橋は宇草に先頭打者弾を食らってからも、立ち直る気配はなかった。シュート回転して真ん中に入ってきた球をはじき返され、1回もたずに6安打4失点でKO。チーム勝ち頭は表情を失ったまま、ベンチに引き揚げた。2番手戸根も3回に鈴木誠と菊池涼に一発を食らって序盤に7点差をつけられた。4被弾で7-8で敗れた前日のヤクルト戦に続き、この日は3被弾で惜敗。攻撃陣が7得点と兆しを見せても投手陣が8失点と、2試合連続で投打の歯車はがたついた。

残り試合は巨人が4で、広島が8。巨人が1勝すれば、広島が上回るには6勝が必要になる。現在、12戦連続で未勝利。CSをほぼ手中にできるであろうその1勝が、届きそうで届かない。巨人がどん底から、はい上がれずにいる。