阪神青柳晃洋投手(27)が投打の大奮闘で、13勝目の権利を手にして降板した。投げては7回3安打無失点。5回に2点二塁打を放つなど、バットでも貢献した。

「投球自体は無駄な四球も多くリズムが悪くなってしまいましたがなんとか0点で抑えることができてよかったです。野手の方々が大量援護をしてくれたおかげで投げやすかったです。野手の方々に感謝です」

ピンチはいきなり初回にやってきた。1死から2四球と安打で満塁のピンチ。5番サンタナをツーシームで遊ゴロ併殺に打ち取ると、グラブをたたいて喜んだ。その後は2回から3イニング連続3者凡退。4回裏に降雨で一時中断となったが、「雨柳さん」と呼ばれるほどチーム屈指の雨男は動じなかった。

4回2死二塁の打席では四球で出塁。島田の適時打の間に二塁に進むと、続く中野の右前打で激走を見せ、一気にホームへ生還。6-0の5回2死一、二塁ではヤクルト大下のスライダーを捉え、前進守備の中堅手を越える適時二塁打を放ち2点を追加。投げて、走って、打って、逆転Vへフル回転した。

現在ハーラートップタイ12勝を挙げている右腕。このまま13勝目をつかめば、リーグ単独トップとなる。

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