主砲が戦列復帰に大きく前進した。10月2日ソフトバンク戦で右手首に死球を受けて右尺骨骨折を負い、リハビリ中のオリックス吉田正尚外野手(28)が3日、負傷後初めて本拠地・京セラドーム大阪での1軍練習に参加した。

全体練習には合流せず、別メニュー調整だったが、ダッシュやキャッチボール、外野ノックを受けるなど、グラウンドで躍動する姿を見せた。選手会長は1週間後に迫ったCSファイナルステージでの復帰に照準を合わせている。

25年ぶりのリーグVが決まった10月27日には「いろいろな感情がありましたけど、チームが勝つというのが良いリハビリになった。毎日やれることを精いっぱいやって、11月10日に戻れれば」と熱を込めた。復帰の設定日はCSファイナルステージ開幕の11月10日。現在は酸素カプセルを利用するなど、早期復帰への治癒に専念している段階だ。

今季は日の丸の3番打者として、東京五輪金メダル獲得に大きく貢献。オリックスでも2年連続の首位打者に加え、最高出塁率の2冠を手にした。主砲が戦列復帰すれば、チームは勢いづく。決戦が始まる11・10に、背番号34は戻ってくる。【真柴健】