日本ハム新庄剛志新監督(49)が就任会見で着用した深紅のスリーピーススーツと白いシャツは、滋賀・守山市のオーダースーツ会社「DAVID LAYER」が仕立てた。

新庄監督と以前から縁があったという同社の伴野友彦代表取締役(41)が制作を担当した。「野球界の中でも本当に好きな方からオファーが来て、感動しています。信じられないです」。この日の会見も生中継で視聴し、感激に震えたという。

「あえて言わせていただけるなら、情熱のスーツですね」

北海道から沖縄まで、全国へ採寸に出向き、これまで1万人以上のオーダースーツを仕立ててきた。新庄監督のもとへは弟の彰洋取締役(32)と採寸に出向き、約2時間打ち合わせたという。

新庄監督が好きな赤をベースに、チェック柄に。「新庄さんは奇抜なハリウッド的な生地を求められていました」とイングランドの生地に決まった。話題になったシャツの襟は、高さ10センチ。「新庄さんからは首が左右に動かないくらいの高さにしてほしいというご要望でした。あの高さは初めてです」。実際、納品した際には新庄監督も驚いたという。

伴野代表取締役も「世界に1つしかない、日本では作られたことのないようなスーツ」とし、納品時にはワクワクが止まらなかった。襟以外にもサプライズがたくさん。会見で折っていた袖先は、伸ばすと指先までかかる。さらにパンツの裾は右足がダブルで、左足がシングルで仕立てられている。「ご本人もとても喜んでくださいました。私も感動しています。野球界ももっと盛り上がると思いますし、私も球場に足を運んで応援したいです」と感激しきりだった。【金子真仁】