西武のプロ3年目右腕・松本航投手(24)が、さらなる進化を遂げる。今季は終盤に3連勝を収め、10勝8敗で初の2桁勝利と規定投球回到達を達成。一方で7月以降は5連敗含む10戦連続白星なしと、調子の浮き沈みが激しかった。「いい悪いの波があるので、そこはしっかりこのオフシーズンで向き合って、つぶしていけたらいいなと思います」と満足せずにレベルアップを図る。

生命線は直球だと、松本自身も分かっている。「真っすぐありきのピッチャーだと思うのでそこはやっぱり忘れずに。真っすぐの質が変わってくることがあったので、そこの波をまずは」と着手。豊田清投手コーチと話し合った際も、答えは一緒だった。「真っすぐがなくなってしまうと変化球もよく生きてこない」。秋季練習では毎クールブルペン入り。「豊田さんから話もあったんですけど、思いっきりじゃなくてもしっかりフォームを意識して投げるよう、ブルペンに入るようにしようと」。第1クールからブルペン入りした。

来季最下位からの巻き返しには、松本が先発ローテーションの柱になることが絶対条件。「スピードは平均的に3キロくらいは上げられたら強さも出てくると思うので。真っすぐだけじゃなく変化球も3キロくらい上がれば」。直球の平均球速がおよそ145キロ。「そこを40後半くらいにして50はでるぞっていう感じでやっていきたい」。好調時の松本は、好打者でも手がつけられないほどの球威を誇る。来季4年目を見据え、気持ちを引き締めた。