勝ち試合を任される投手に-。DeNAの伊勢大夢投手(23)は今季39試合の登板で、防御率2・80の成績を残し、クローザーとしてもマウンドに上がった。来季は「勝ち試合で投げる投手の輪に入っていけるように。そこで競争するのが目標です」と力強く話した。

アドバイスを生かす。12日、秋季練習中の横須賀でブルペン入りした右腕は、約50球を投げ込んだ。新任の斎藤コーチからは「7、8割でバランスよく。シーズンが終わってバランス崩すのはもったいない」と、力み癖のある投球に対し助言をもらった。伊勢は「言ってもらえることで再確認出来ます。(今後は)スライダーことを聞けたらいいなと。どのように投げていたのか、感覚の部分を」と、意欲満点だ。

抑えの登板経験が、成長の糧になっている。「あれほどきついシチュエーションはないです。チームとしては、最終回はすぐアウトにして終わらせたい。でも、投手はそこで欲張っちゃいけない。経験して意識が変わりました」。登板前のブルペンでは、低めに投げることをより一層意識するようになったという。

意識改革の果てに、来季の抑えへの意欲がある。「(今季は)軸がハッキリしませんでした。抑えを任されたときに出来るように、そこをハッキリさせたいです」と、鍛錬の秋を誓った。