中日根尾昂内野手(21)が13日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、200万円増の年俸1300万円で更改した。

今季は3年目で初めて開幕戦に先発出場し、プロ初本塁打を満塁弾で飾るなど、自己最多の72試合に出場して打率1割7分8厘、1本塁打、16打点。前半戦を終えて1度、2軍に落ちただけに「1年間、開幕から最後まで出続けて結果を出せるようにしたい」と意欲を燃やした。

大阪桐蔭から入団時に投打二刀流と決別し「遊撃一本」と口にしてきたが、今季は主に左翼と右翼で、遊撃での先発は3試合。来季に向けて「求められているのは打撃」と遊撃のこだわりは一時封印する。「京田さんの信頼、実績を考えたら、今すぐ抜くより、打って守ってができない限り、超えるのは不可能」。京田の遊撃の牙城を認め、通年稼働するため腹をくくった。

描く打撃イメージは森野打撃コーチの現役時代だ。「優勝争いで簡単に犠牲フライを打ったりしたことが印象に残っている。安打、適時打だけが野球じゃない。今の時点で目指すところ」。勝負強さから「ミスター3ラン」と呼ばれ、同じ背番号7、同じ左の好打者の残像を追いかける。根尾の守備位置について、立浪監督は「来年までにどっちがいいか決める」と説明。根尾も「開幕のときに打撃目標が言えるようにしたい」ときっぱり。中村紀、森野コーチらの指導のもと、秋季キャンプでバットを振り続ける。【伊東大介】(金額は推定)

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