広島の監督として「赤ヘル軍団」の黄金期を築いた古葉竹識(こば・たけし)さんが、12日に心不全で亡くなっていたことが16日、分かった。長男千雄さんが球団を通じて発表した。85歳だった。球団OBで「赤ヘル」の中心選手だった山本浩二氏(75)が、恩師の訃報にコメントを寄せた。

訃報を聞いて大変驚きました。とても寂しい気持ちです。古葉さんは優しそうなイメージがありますが、監督としては妥協がなく大変厳しい方でした。

カープの初優勝から古葉監督の下でやってきて、当時はつらいことが多かったですが、その厳しさがあったからこそ、自分は成長できたんだなと感じています。若い選手も怒られっぱなしでしたが、その分みんな成長しましたね。

私が監督になってからも古葉さんの機動力野球を見習いました。広島伝統の機動力野球は古葉野球。それがカープのチームカラーになっていますし、それほど貢献された方ですね。語りつくせないですが、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。