日本ハム吉田輝星投手(21)が今オフ、肉体改造に挑む。今年の後半戦から初動負荷トレーニングを取り入れ「正解でした」と手応え。キャンプ中にはボディービルダーから助言も受けた。49歳で引き締まったボディーのBIGBOSSこと新庄剛志新監督の下、飛躍を図るため、今オフは体づくりに励む。

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飛躍ボディーへのヒントをつかんだ。吉田が今オフ、初動負荷トレーニングに本格的に着手する。今年5月、減量を試みると球速が落ちたことで模索。「球速を戻したくて、上半身、下半身でウエートしたいけど(体が)硬くなるのが嫌だな~みたいな感じで行ったのが、初動負荷だった」。後半戦から始めると、効果てきめんだった。「正解でした」と手応え十分だった。

初動負荷トレーニングは、イチローやダルビッシュらが実践したことで広まった。瞬発力や加速度、パワーの向上や、関節可動域の拡大、故障防止などの効果があるといわれている。「重りを使ってトレーニングする感じ」と吉田。「オフは体をつくる。それと一緒に柔らかさも出していければ、この感覚を変えずにパワーアップした体で試合に臨めるかな」。最初は週3~4日を目安にスタートさせる。

秋季キャンプ中には「ゴールドジム」のボディービルダーから、体づくりのアドバイスを受けた。朝食前に時速6キロで40分以上歩くと脂肪だけ落ちると聞いて、同キャンプ中は午前5時半に起床。朝食時間を逆算して、同部屋の清宮と一緒に取り組んだという。「体を一から鍛え直そうかな」と鼻息荒い。

3年目はキャリアワーストの登板1試合(0勝1敗)にとどまった。通算でルーキーイヤーの1勝にとどまっており、来季へ期する思いは強い。「試合と同じくらいの緊張感があった」という新庄BIGBOSSの元、生まれ変わった姿で戦力としてピースに加わる。【田中彩友美】