★梨田昌孝氏=オリックス4勝3敗、MVP山本

 

初戦を取った方が優位に立つのは、両チームが勝ち抜いたCSファイナルステージで証明された。特にオリックスはエース山本の存在が大きく、初戦をモノにしてシリーズの流れをつくれるかどうかにかかっている。

投手力に関してはオリックスの方が手ごわい。山本に続いて田嶋、宮城ら先発もゲームをつくるだろうし、リリーフ陣もそろっているから、ワンポイント起用も含めて多岐にわたって使えそうだ。お互いのリリーフをつぎ込んでの駆け引きは面白そうだ。

打線の破壊力はヤクルトが上とみる。青木、山田、村上らはもちろんだが、オスナ、サンタナの助っ人パワーはオリックスにないものだ。またオリックスのホームで戦う場合、勝負強い川端をDH、代打のどちらで起用するかも攻撃面でのカギを握る。

オリックスはいかにヤクルトの長打力を防ぐかだが、機動力にも警戒が必要だろう。塩見の積極的な走力は短期決戦では大きな武器で、得点に絡むかもしれない。どちらがシリーズの流れを引き寄せて弾みをつけるか。7戦までもつれると投手力で上をいくオリックスに分があるとみている。(日刊スポーツ評論家)

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