同世代に勝って、日本一へ弾みをつける。ヤクルト奥川恭伸投手(20)が神宮外苑での投手練習に参加し、ブルペン入りして調整した。日本シリーズ第1戦の先発が濃厚。練習後、初めての戦いへ向けて「経験がないので思い切っていけるかなと思います」と力強く話した。

オリックスの主軸を抑えることをポイントに挙げるが、同じ高卒2年目の選手たちは気になる存在だ。紅林には「同世代ということで意識してしまう部分もあると思うが、しっかり打線の中の1人として対戦していこうかなと思う」とし、今季13勝を挙げた宮城には「自分より活躍している」と敬意を示した。それでも2選手に対し「負けたくない」とキッパリ。結果を残し、初戦を白星に導く。

10日のCSファイナル第1戦では6安打9奪三振で98球での完封。CSMVPに選ばれた。「自信につながりましたし、次の日本シリーズでもしっかり自分の力を出し切れるようにしたい」と闘志を燃やした。プレッシャーがかかる場面でも動じない強いメンタルで、2戦連続の快投を呼び込む。【湯本勝大】