球団史上初の“純血内閣”で、再起を図る。日本ハムは18日、BIGBOSSこと新庄剛志監督(49)が率いる来季首脳陣と背番号を発表した。同監督の背番号は現役時代と同じ「1」。1、2軍の首脳陣18人を、球団名が日本ハムとなった1974年以降のOBで占め、オール日本ハム体制で22年シーズンに挑む。

1軍打撃コーチは、東京五輪で“稲葉ジャパン”をヘッドコーチとして支えた金子誠野手総合コーチ(46)が兼ねる。加えて、指揮官から直々に「左打者専用打撃コーチ」の特命を受けた“背広組”の稲葉篤紀ゼネラルマネジャー(GM、49)が「まずはチームの方でBIGBOSSをサポートさせていただく」と、シーズン中もほぼチームに同行しながら、ジャージー姿で打撃指導にあたる方針。球界でも異例の形となるが、侍ジャパンを金メダルに導いた2人で、今季得点力不足に泣いた打撃力の強化に乗り出す。

1軍ヘッドコーチにはアマスカウトから林孝哉氏(48)を大抜てき。新任は2人だけで、同内野守備走塁コーチに現役引退後、初の現場復帰となる稲田直人氏(42)、今季まで阪神2軍バッテリーコーチの山田勝彦氏(52)を1軍バッテリーコーチに登用した。正式決定した新布陣で、球界に新たな風を吹き込む。【中島宙恵】