大舞台に強いラオウことオリックス杉本裕太郎外野手(30)が、日本シリーズでも昇天ポーズを決める。

6年目、30歳で覚醒した今季は32発でパ・リーグ本塁打王。初出場の球宴でもアーチを描いて敢闘選手賞、ロッテとのCSファイナルステージは第2戦の決勝2ランなど活躍してMVPに輝いた。

主砲は「球宴でも打てて、CSでも打てた。日本シリーズで打てなかったら意味がない」と気を引き締める。

CSを史上初の“サヨナラドロー”で突破してから1週間。「僕は何もしていないですけど(小田のバスターなど)9回裏の攻撃が…余韻がありました」。同点に追い付く1点をつかんだT-岡田、安達ら先輩打者に感謝した。「僕の反省は力んで打ち損じが多かったこと」。ヤクルトとの決戦に向けた練習では脱力を意識し「だいぶリラックスできている」と手応えもある。

第3戦からの3試合は東京ドーム。5月11日の日本ハム戦で看板直撃弾を放って賞金100万円を得たが「看板を狙ったら力むので狙わないですよ。狭い球場と聞くので、打球が上がれば勝手に入る。より一層、軽く打ちたい」とリラックスできている。【真柴健】