広島2年目の宇草孔基外野手(24)が18日、広島・廿日市市内の大野練習場で契約更改交渉に臨み、100万円増の年俸1200万円でサインした。今季終盤は「1番」に定着し、43試合の出場で、打率2割9分1厘、4本塁打、14打点、6盗塁と存在感を示した。

リハビリからのスタートだった。ルーキーイヤーの昨年10月21日阪神戦で死球を受け、右腓骨(ひこつ)を骨折。実戦復帰した今年5月には1軍に上がったが、7月に2軍降格。再び10月に1軍に昇格して打撃でアピールした。宇草は「去年のケガから始まって、キャンプは走れてすらいなかった。そういう中で始まったので、悔しいシーズンでした」と振り返った。

シーズン終了直後の11月初旬に「抜釘術」と呼ばれる、骨折した部分に入れていた固定プレートを除去する手術を受け、現在はファーム施設でリハビリを行っている。「徐々にやっていくことになると思う。(来春の)キャンプには野球をフル(メニュー)でできるように」と完全復活の見通しを語った。(金額は推定)