ロッテのドラフト2位、国士舘大・池田来翔内野手(21=習志野)は、10年ぶりにピンストライプに袖を通した。
「もう1度、このユニホームを着たいと思っていました」
サイズは今より、だいぶ小さかった。千葉・八千代市出身。小学6年生の時に「マリーンズジュニア」のセレクションに合格し、メンバー入りを果たした。「ただただうれしくて。マリーンズのユニホームが着れたことが、ただうれしいという感情でした」。
上位打線を任され、札幌ドームで行われた「NPB12球団ジュニアトーナメント」に出場した。開会式のことは今でも覚えている。
「タイガースジュニアだったと思うんですけど。同じ列に並んでいるのを見ました。でかかったっすね。当時から有名でした」
明らかに周囲より大きく見えた小学6年生が、これからチームメートになるロッテ安田尚憲内野手(22)だ。本職は二塁と三塁で別々ながら、同学年で同じ内野手。ようやく同じ舞台に戻ってきた。仲間になり、ライバルになる。
「僕もプロ野球選手という立場になった以上、同級生には負けたくないですし。僕より早くプロ野球の世界でやってますけど、いろいろなことを聞いて、追い越したいという気持ちはあります」
喜びよりも、大成への決意を強くし、再びピンストライプを着た。
「これからは自分の将来にもなりますし、重みがすごくあると思います」
がっちりと育った肉体に、懐かしのMをまとった。身長差は8センチに縮まった。【金子真仁】