「SMBC日本シリーズ2021」は23日に東京ドームに舞台を移して第3戦が行われ、オリックスの主砲・吉田正尚外野手(28)が「3番左翼」で先発出場する。10月2日の右手首骨折から驚異的な回復を見せて、CSファイナルステージで「3番DH」で復帰。第3~5戦はDH制が使えないが、左翼守備について「準備はしているつもりです」と話した。守りに就くのは9月3日ソフトバンク戦以来となる。

DHで出場していた間も試合前練習では外野を守り、捕球、送球に取り組んできた。中継の遊撃手にしっかり届く送球を見せ、負傷明けの影響を見せなかった。最終判断は中嶋監督に委ねるが「いけるという準備はしていますので」と、打って守る覚悟が出来ている。

吉田正は東京ドームとは好相性。本塁打こそないものの、通算8試合で30打数11安打の打率3割6分7厘、2打点で、19年から今年まで6試合連続安打を記録している。自身の劇的なサヨナラ打で開幕した今シリーズは1勝1敗のタイ。「先手先手で攻める。場所が変わって、それができたらいいかな」。打って守ってのリズムを取り戻し、先発の田嶋を援護する。【堀まどか】