ロッテドラフト3位で最速154キロ右腕の三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手(23=帝京大)が150キロ台を連発した。1点ビハインドの7回1死二塁で救援登板。1球目の149キロで一邪飛に抑え、次打者は151キロ外角速球で見逃し三振に封じてピンチを脱するとガッツポーズの雄たけびだ。8回は2死一、三塁のピンチを招いたが、この日最速の152キロ速球など球威で押して三邪飛に抑えた。

「(7回は)場面が場面。ストライク先行でいかないといけない。打者を見てもいい当たりをしていなかった。自信を持っていけました」

劣勢を変えようと力投。剛速球を連発しても冷静に自分を評価した。「回転はそこそこ良かったけど逆球で空振りしてくれたり、運が良かったとしか言いようがない。短いイニングなら腕を振ったら(球速が)あれくらい出ると分かっていた。平均にできるように。(変化球は)まだまだ。結局、抑えている球は真っすぐ。30点の投球です」。チームは惜敗。社会人の経験を糧に、厳しいプロの世界に挑む。