ロッテのドラフト3位、三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑敦也投手(24=帝京大)が4日、岡山市内で球団と契約を結んだ。

1日に敗退した都市対抗野球は井口資仁監督(46)も視察し、即戦力として大きな期待を寄せていた。広畑は「ドラフトで指名された時よりももっと自分がプロ野球選手になったんだというのはすごく感じました。新人王を目指して頑張っていきたいなと思います」と決意を新たにした。

都市対抗はリリーフ登板で、それまではベンチを盛り上げる場面もあった。「社会人野球は投げない時はベンチ(メンバー)として役割を果たさなきゃいけない部分が多いので。盛り上げることも必要なんだと、この2年間、やらなきゃいけないと思って自分が決めてやってきたので」と声を張り、ムードメーカー役も率先して担ってきた。

日々の練習は忙しく、プロ野球の試合をリアルタイムで見る機会はなかなかない。それでも「コロナで観客が入らない時期に、プロ野球選手ってすごく声を出してるなと感じました」と話すなど、声を出し、試合の流れを作っていく重要性は感じている。

決して大きくはない体を豪快に使いながら、回転数の多い150キロ前後をどんどん投げ込む。「すごくワクワクしているので」とプロの世界を心待ちにする。気持ちをしっかり表現しながら、首脳陣や仲間から「ここは広畑だな」と託してもらえる投手を目指す。【金子真仁】