今季で3年契約を終えたオリックス安達了一内野手(33)が、新たに3年とみられる複数年契約を結んだ。9日に大阪・舞洲での契約更改交渉に臨み、2000万円減の7000万円でサイン。減俸ながら「新たに複数年契約をしていただきました」と笑顔をみせた。久保管理部長は「彼の力なくして優勝はなかった。そこも含めて複数年を提示。本人も納得していた」と説明した。

今季は慣れ親しんだ遊撃から二塁に回って、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。16年1月に国指定の難病「潰瘍性大腸炎」を発症し、3試合に1度ほどのペースで休養日を設けてきた。ただシーズン最終盤は「いきます」と直訴し、100試合に出場。V逸した7年前の悔しさを晴らした。

二塁へのコンバートはシーズン途中で「(守る)角度が難しかった」と振り返ったが、表情は明るい。34歳で迎える来季11年目に向けて「何があるか分からない。ファーストも練習しようかな。一塁は簡単に見られがちですけど難しいですよ」とポジティブ思考だった。【真柴健】