阪神高橋遥人投手(26)は規定投球回到達へ早期復帰を目指す。300万円増の年俸3200万円で契約を更改。今季は上肢コンディション不良で出遅れたが、9月に1軍昇格して7試合で4勝2敗、防御率1・65と最終盤で貢献した。来季に向けて「規定投球回を目指したいが、ケガをしないように」とシーズンフル回転を誓った。

1年目の18年から1軍マウンドに立っているが、肘や肩の故障に悩まされ、19年の109回2/3が自己最多。高橋は「毎年チームに貢献するのがエースだと思う。西さんとかすごいと思う」と理想を掲げ、4年連続で規定投球回をクリアしている右腕の背中を追う。

今季セ・リーグで規定投球回に達したのは阪神青柳や中日柳ら9人。各チームの先発の柱が名を連ねている。そこに並ぶには早期のマウンド復帰が求められる。11月上旬に左肘のクリーニング手術を受け、現在はボールを握らずリハビリ中。ただ「大学1年生のときにも(クリーニング手術を)してるんで。別に不安じゃない。治るものだと思っている」と焦りの様子はない。「開幕に間に合うか分からないですけど(1軍に)上がったら絶対最後まで投げ切る」。もうけがで離脱はしない。5年目のシーズンへ語気を強めた。【前山慎治】