阪神佐藤輝明内野手(22)が14日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、2600万円増の4200万円でサインした。

グレーのスーツに身を包み会見場に登場。大幅昇給に「一発でサインしました」とニンマリ。球団からは前半戦の打撃を高く評価され、失速した後半戦の課題を指摘された。「同じことをもう1回やらないように、経験を生かしてやっていくしかないと思います」と来季へ向け決意を新たにした。

今季は主に右翼を務め、大山悠輔内野手が2軍降格時に三塁を務めた。来季は「内野に挑戦したいという気持ちはあります」とあらためて三塁へ強い意欲。「来年こそは優勝を目指して、そのために自分も今年もホームラン30本と言っていたんですけど、30本を目指してやっていきます」と具体的数字を掲げた。

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佐藤輝はルーキーイヤーの今季、126試合出場で425打数101安打の打率2割3分8厘、球団新人最多となる24本塁打、64打点をマークした。前半戦だけで20本塁打を放った一方、後半戦は2軍落ちを経験し、NPB野手ワーストとなる59打席連続無安打など不振に陥った。チームも失速し2位で、16年ぶりのリーグ優勝を逃した。

貴重な経験を重ねた1年の締めくくりが、2600万円分の昇給。チームメートの中野の「時計を買いたい」という計画を伝え聞き「ぼくも買いたいです。いいやつがあったら買いたいなと思います」と明かした。

シーズン中に左膝を痛めていた影響で、11月の秋季練習はランメニューを回避し、ウエートトレーニングや打撃練習中心に取り組んだ。現在も鳴尾浜球場で練習に取り組んでいる。ソフトバンク柳田らを育成した新任の藤井康雄1・2軍巡回打撃コーチが指導の根幹に置く「4スタンス理論」を学び、さらなる進化を目指している。(金額は推定)