ソフトバンク今宮健太内野手(30)が15日、ペイペイドーム内で契約交渉に臨み、現状維持の2億9000万円プラス出来高で更改した。来季は4年契約の最終年とあって「背水」の気持ちで13年目のシーズンに挑む構えだ。

「ここ最近は期待に応えられず、もっと頑張ってほしいと言われた」と交渉のテーブルで球団側から注文がついたことも明かした。今季は125試合に出場したものの、打率2割1分4厘と低迷。自慢の守備には納得しながらも課題である打撃向上を果たせず悔しさが募る1年となった。「歯がゆく、悔しい1年だった。打つ方ではいいところが見つからないシーズンだった」と唇をかんだ。

球団は今オフ、遊撃を守れる新外国人フレディ・ガルビス内野手(32=フィリーズ)を獲得。遊撃のレギュラー奪取を目指す今宮にとっては競争激化は必至だ。「競争なのでショートでレギュラーを取りたいし、とにかく打ち勝ちたい。来年は今後の野球人生を左右するシーズンになる」。悲壮な決意で2022年シーズンに挑む。(金額は推定)