ロッテ国吉佑樹投手(30)が24日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、2000万円増の年俸7400万円でサインした。プロ12年目の今季は、6月14日に有吉との交換トレードでDeNAから移籍。五輪中断後の後半戦から必勝リレーの一角を任され、25試合に登板し2勝2セーブ、17ホールド、防御率1・44でCS進出に貢献した。(金額は推定)

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来季は“国吉バージョン2・0”へアップグレードし、勝利の方程式の中で存在感を高める。「このまま同じでは、やっぱり相手も研究してくるでしょうし、対戦経験も増える。僕自身、バージョン1・0から2・0じゃないですけど、何かをアップグレードしていかないとダメなのかな」。

“国吉バージョン1・0”の今季はトレード移籍を経験し、野球人生の転換期となった。「すごいバタバタしたというか、いろんなことが変わったシーズンでもあった。野球人生にはすごいプラスになったし、いい経験になったシーズンだった」。後半戦から主にリード時の7回を任されて奮闘。「ピッチングの部分は僕自身、そこまで変えてなくて。井口監督に7回というポジションを任せてもらって、そこの期待に応えようと思って、後半戦からだが必死に投げて、結果もそれなりについてきたので、すごい自信にもなった」。

移籍2年目となる来季は“国吉バージョン1・0”のままでは「埋もれていっちゃうのかな」と、進化を期す。「春から1年間、ロッテの戦力としてやらないとな、という気持ちがまた湧いてきている」からだ。具体的な改善、修正点については「ボールの質だったりとか。なんか細かい、携帯をちょっとアップグレードする形でどこをアップグレードしたか分かりませんけど、それくらいの何かちょっと違う新しいところをみせたいですね」と“国吉バージョン2・0”の見通しを語った。

球団からは「トレードで後半戦から加入してきてくれて、本当にすごい戦力として投げてくれたことは感謝しているし、優勝争いできたおかげの1つでもあるから、とは言われました」という“国吉バージョン1・0”は、手応えを残した今季以上に隙をなくした“国吉バージョン2・0”にアップグレードして来季はフル回転する。