ソフトバンク森浩之ヘッドコーチ(56)が、南海での現役時代から知る藤本新監督を語った。「一言で言うと、本当にアニキ肌ですよ。頑固なところもありますけど、これって決めたらしっかりやる方。顔は怖いんですけどね」と、口ひげがトレードマークの新指揮官の素顔を明かした。

藤本監督は自身を「現役の時は練習嫌いだった」と話している。だが森ヘッドは「嫌いと言えども、こと打撃に関しては一生懸命やられてましたし、サードからセカンドにコンバートされたり、ファーストに回ったり。その時々に一生懸命にされてきた方。努力なくしてこの世界でレギュラーは取れない。練習嫌いというのは照れだと思いますよ」とネタばらし。地道に努力を重ねる姿を見てきたからこそ、指導者としても信頼を置く。

藤本監督が11年に入閣後は1軍コーチ同士、2軍監督と3軍監督、など密接に関わる役割に就いた時期も多かった。今度は監督とヘッドコーチとして、二人三脚でチームを立て直すことになる。

藤本監督体制について現時点ではこう感じている。「一言で言うとやりやすい。いろんな意見が通るというか、話し合いもできますし。私以下、コーチ陣の風通しもいいでしょうし、すべてにとってやりやすい環境をつくっていけるんじゃないかな」。実際に、昨秋キャンプではコーチ発案の練習メニューを積極的に採り入れ、それぞれが意見を出しやすい環境をつくっていた。「アニキ肌」の新監督が、全員で戦う集団を作り上げる。【山本大地】