二重の意味を持つ「信」をルーキーイヤーの1字に掲げた。巨人ドラフト1位の大勢投手(22=関西国際大)が、2022年の漢字に「信」と記し、込められた2つの思いを明かした。

「信念というか、自分の考えを貫くということ。自分が信じてやってきたことで結果を出して、いろんな人を魅了したいという気持ち。1年目なので球団だったり、ファンの皆さんの信用、信頼を得るという気持ち。結果を出していったら信頼を得られると思うので、信頼を得たい」

1つ目が信念を貫く。昨年5月中旬に右肘肘頭(ちゅうとう)を骨折。野球への取り組み方、姿勢に変化があった。「雑念を振り払って、トレーニングや技術、コンディショニング、食事、睡眠など全ての行動や考え、取り組む姿勢全部が、自らの身体と精神と未来を作っている」と日常生活全てを野球につなげる覚悟ができた。

2つ目が信頼を得る。常々「いろんな人を魅了したい」と語る最速157キロ右腕。「数字とかタイトルもすごく取りたい気持ちはある」が、具体的な目標はあえて設定しない。「取り組んでいる過程をずっと続けることで、結果としてタイトルに結びついたらいい」。信念を持って、信頼を勝ち取る1年にする。【小早川宗一郎】