阪神ドラフト4位前川右京外野手(18=智弁学園)が4日、三重・津市で自主トレを公開し、今月上旬から始まる新人合同自主トレへ向け順調な調整ぶりを披露した。

三重・白塚小1年で「白塚バッファローズ」に加入し、ソフトボールをプレーしていた当時、朝も夜も練習に打ち込んできたグラウンドで前川の2022年はスタートした。中学でプレーした津ボーイズ時代からの友人を投手役に打撃練習し、45スイングで柵越え5発。寒空のもと、推定100メートルの場外弾を連発した。

「まだ全然仕上がってきていないんですけど、ここからどんどん上げていって、良い形で入っていけるような練習を、1月に鳴尾浜含めてやっていけたらと思います」

昨年末には伊勢神宮にお参りに行き、神秘的な力にあやあった。

「1年間ありがとうございました、と。(今年は)けがなくいい1年を過ごせるようにと、いろんなところで見守っていてくださいっていう感じです」

年末年始は家族や親戚とだんらんの時間を過ごし、英気を養ってきた。

矢野燿大監督(53)は、2月の沖縄・宜野座での1軍キャンプに抜てきする考えを明かしており、まずは新人合同自主トレでアピールしたいところ。「高卒1年目っていう難しいところではあるんですけど、そこで引いていたら、これから先、何もやっていけないと思う。1年目から自分の持っているものを全部出してやっていけるように、全てにおいてチャレンジ精神を忘れずにやっていきたいと思います」。高校通算37発のスラッガーは、鼻息荒く準備を進めている。【中野椋】