中日は4日、名古屋市内の球団事務所で年賀式を行った。

大島宇一郎オーナー(57=中日新聞社社長)は念頭のあいさつで「寅年だが、タイガースに走られるばかりでは困る。昇り龍のごとく競争していただきたい」と打倒阪神からの躍進を熱望した。

立浪和義新監督(52)のもと、昨年のリーグ5位から再出発するチームに新たな使命が生まれた。就任4年目で悲願の優勝を狙う矢野阪神の前に立ちはだかり、上位進出を目指す。大島オーナーは「寅年は2リーグ分裂以降6回あった。Bクラスは1回だけで優勝が2回、2位が2回、3位が1回」と縁起の良さも引き合いに出し「寅年は相性がいい。連覇のときも寅と卯だから」と立浪竜元年の躍進に期待した。

コロナ禍の影響で昨年に続き、出席者は球団幹部約20人にとどめるなど簡素化された年賀式。それでも同オーナーは「最後まであきらめない。勝ちへの執念。そういうことがお客様に伝わるような野球をして欲しい」と熱い言葉を並べた。