新主将の誓いはスポーツ新聞1面ジャック!? 阪神坂本誠志郎捕手(28)は14日、沖縄県内でオリックス能見、チームメートの伊藤将と合同自主トレを公開後、オンライン取材で珍目標を立てた。

大先輩の能見から「もうワンランクいけば素晴らしい捕手になる」とハッパをかけられ、燃えたぎる闘志にさらに油が注がれた。「試合に出てなんぼ。もっともっと、いい意味で目立ちたい。新聞とかにも載りたいですし、表紙を飾れるように頑張ります」と冷静に目をギラつかせた。

昨季は優勝争いの終盤でスタメンマスクを増やし、自己最多の45試合出場。虎メダルを自主製作するなど、グラウンド外での貢献も目立った。オフには選手間投票で新主将に就任。今季は本業での立場確立にも燃えている。

沖縄では一言一言に重みがある先輩の「突き詰めた準備」からも学びがあった。「どういう人間が発信するかも見られる。『あいつが言うなら』となる選手になっていきたい」。自主トレ期間は攻守ともに重心の位置を意識した練習を継続。梅野との正捕手争いに向けて「プレーでも目立てるように」と気合十分だ。

チーム全体を見渡せば、今オフは藤浪が菅野らと、井上が岡本和と驚きの「TG合同トレ」を敢行。なりふり構わない仲間の向上心に、新主将はニンマリだ。「もっとうまくなりたい、勝ちたい、打ちたい、抑えたい。その積み重ねがどんどん高くなればチームは強くなる。そういったものをみんなに求めながら、僕が一番もっともっとと思ってやりたい」と強調する。

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目指す頂は17年ぶりV奪回のさらに先にある。「今年強ければいいわけではない。勝つ組織というか、この先ずっと勝ち続けるためのチームの方向性が必要。それをみんなで共有していくため、先頭に立って、きっかけを作れれば」。ガツガツと、常勝軍団の礎を築き上げる。【佐井陽介】