次は頂上決戦で!大阪桐蔭時代の18年に甲子園で春夏連覇したロッテ藤原恭大外野手(21)と中日根尾昂内野手(21)のコンビが15日、大阪・貝塚市内での自主トレを公開した。ともに中日大島洋平外野手(36)の自主トレに参加中。徹底的に体を作り、目指すのは143試合出場での日本シリーズ決戦。ミレニアム世代の旗手2人が、プロ4年目に力強く備える。

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藤原いわく、昨季は「極端なシーズン」だった。7、8月度の月間MVPを受賞しながら、9月以降は打率1割未満の急転直下。白球の数値も雄弁だった。

「(打球速度の)MAXが171キロで、平均が150ナンボか160か。その平均スピードが(9月以降は)8キロくらい落ちていたので。本当に体力がないなと思いますね」

年が変わり、ハードな肉体強化トレに時折叫びながら取り組む。体重81キロ、そのうち筋肉が67キロ。「ベストコンディションですね、今は」とし「だいぶ仕上がっていると思ってます。プロに入ってから一番の自信があります」と藤原らしく堂々言い切った。

入団時に「将来はトリプルスリーを」と掲げた。3年がたち、最難関は「ホームランだと思います。まだ未知の領域という感じですね」と肌で知る。最大のテーマは「1年間戦う」ながら「芯をちょっと外しても入るくらいのパワーがほしいなとは思います」。目標は2桁本塁打。打者としてのレベルアップも見据えての肉体増強だ。

長い1年の終わりには、根尾とも戦いたい。「お互い1年間、143試合に出られていないので。それをクリアした状態で会えるのがベスト」と夢見る。「結果を出さないと世間は認めてくれないと思うので」とも言う。背番号1となり、重圧は2倍にも3倍にも。はねのけた先に、スター街道が広がる。【金子真仁】