オリックスのフロント、首脳陣、自主トレ中の選手たちが17日正午、大阪・舞洲の球団施設で、95年の同日に起きた阪神・淡路大震災の被災者をしのび、1分間の黙とうを行った。正午前、オセアンBSに湊球団社長、福良GM、田口外野守備走塁コーチ、海田、宮城、今年入団した新人ら約90人が集まった。三本間のラインに沿う形で約90人が神戸市の方角に向かい、27年前の惨禍を思って1分間の祈りをささげた。

95年当時住んでいた神戸市のマンションで被災した田口コーチは「いろんなところで復興は進んでいるとは思うんですが、ぼくの中でのトラウマは変わらない。ぼくの場合は音ですね。いまだにダメですし、どきっとするし、いまだに寝ていても起きるし。一番最初のドーンという音です。たぶん、一生消えない」と、27年前の午前5時46分に感じた衝撃の音を明かした。