11年目で“初心”にかえる。高知での自主トレを終えた楽天鈴木大地内野手(32)が25日、オンラインで取材に応じた。今月5日から2週間あまり、「全ての量をこなす体力づくり」をテーマに、渡辺佳、オリックス小田、西野らと追い込んだ。

今季で11年目。8月で33歳となるが「この年齢だから練習量を落とすとかではなく、若い子に負けない練習量だったり、精神面だったり、一緒にやって鍛えられたかな」と胸を張った。そう語る脳裏には、4年目の25歳、渡辺佳がいる。「逆に、佳明の練習量について行くように」。ロッテ時代からチーム指折りの練習量で知られる。その鈴木大をしても、渡辺佳の練習量は刺激になった。「うまくなりたいという気持ちが伝わってきました」と、貪欲に尋ねてくる姿勢も受け止めた。年を重ねたからとおごらず、ひたすら練習する大事さを忘れない。

FA移籍して3年目を迎える。ここまで2季連続全試合に出場中。数字の目標は特に挙げないが、試合出場に関しては「一番チームに貢献するチャンス」と譲るつもりはない。新外国人選手の加入により、昨季の主戦場だった一塁の争いは激化するが「ファーストでも、サードでも。必要であれば、いろんなポジションを」とチームに貢献することを第一に置く。2月1日のキャンプインに向け、準備を続ける。【古川真弥】