超人+怪物+最多安打男=大ブレーク!? 1軍キャンプに初参加する阪神高卒3年目の遠藤成内野手(20)が、昨季最多安打の近本から打撃理論を吸収した。

沖縄・宜野座での先乗り自主トレの内野ノック中に「バッティング見てください」と直訴。その後室内でマシンを使ってスローボールを打ち込み、近本に間近で観察してもらった。

「(バットを)こねてしまう癖があるので、どうすればいいですか」とさっそく質問。近本は「遠藤が持ってる答えの中で引き出すという感じ」と後輩に寄り添い、身ぶりを交えてアドバイスを送った。7歳年下の遠藤は「体の使い方とかを教えていただきました」と目を輝かせた。

昨季はウエスタン・リーグで86試合に出場しファーム日本一に貢献。2年間で1軍未出場ながら、オフにはオリックス吉田正の自主トレに初参加するなど貪欲に動いてきた。同じく1月中旬に吉田正と自主トレを行った佐藤輝とは、打撃練習中にフォームを動画で撮影し合い、「キャッチボールやりましょう」と声を掛けペアを組んだ。

「成長するために聞いたり、1軍キャンプで緊張する中プレーしたり、2軍では味わえないことを経験できる。プラスに考えてやっていきたいと思います」。同じ“超人門下生”として、2月1日からのキャンプでも佐藤輝にアタックしていくつもりだ。10日に成人の日を迎えたばかりの若武者が、豪華な先輩たちに聞きまくり、一気の覚醒を目指す。【中野椋】

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◆遠藤成(えんどう・じょう)2001年(平13)9月19日生まれ、秋田県出身。東海大相模では2年春、3年夏に甲子園出場。3年夏は2回戦の近江戦で先発登板し、勝利投手。19年ドラフト4位で阪神入団。2年目の昨季はウエスタン・リーグ86試合に出場し、54安打、0本塁打、21打点、打率2割3分5厘。2年間で1軍戦出場はなし。178センチ、81キロ。右投げ左打ち。