先発転向の阪神及川雅貴投手(20)が、22年の“開幕投手”を務める見込みとなった。今季初の対外試合となる8日の日本ハム戦(宜野座)の先発の座をかけ、村上と内容で勝負する予定だった3日のシート打撃が雨天により中止。春季キャンプ第1クールの投球練習などの取り組みを首脳陣から認められ、“イチ”を勝ち取った模様だ。

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この日は矢野監督が見守る中、ブルペンで直球中心に100球の熱投。途中で打席に入った佐藤輝、小幡、遠藤の3人の左打者に対し、内角をズバズバ攻め込んだ。「インコースをついていくのが自分の投球スタイル。打者がいない時も内角に構えてもらって意識してやってます」。先発挑戦で磨きをかけているカーブとチェンジアップについては「もっと状態を上げていけたら」と引き締めた。

指揮官は第1クールの投手MVPに迷わず及川の名を挙げた。「(ブルペン)良かったね。去年1軍で投げた自信と、今年もっと成長したいという意図した球を投げていた」と評価。MVPを伝え聞いた左腕は「これ以上うれしいことはない。本当に順調に来ているんだなと、少し再確認できました」と喜んだ。開幕ローテ入りへ、順調な滑り出しだ。【古財稜明】